本記事はオーストラリア在住者(永住者)向けの記事となっております。
この地でガンや脳梗塞になってしまった場合、保険には加入されているでしょうか?異国だからこそ、慎重に未来を見据える必要があります。
本記事では、オーストラリアの医療疾病治療保険(トラウマ保険)について解説します。
なお本記事の内容は、オーストラリア在住のファイナンシャルプランナーから「オンラインコーチング」を受け、その「学び」をアウトプットしています。
プロから教わった知識のみを発信しているため、内容の信頼性は高いと自負しています。
本記事の権威性
- オーストラリア在住日本人ファイナンシャルプランナーから学んだ情報を発信
- オーストラリア国内のビジネス経営者及び個人クライアント向けに、総合的なアドバイスを行うプランナーから学んでいる
オーストラリアでは以下の4種類の保険を用意していますが、この内の3つはスーパーで加入できると別記事で書きました。
唯一個人でしか加入できないのが、トラウマ保険となります。
- 生命保険(Life) →スーパーで加入OK
- 障害者保健(TPD/Total and Permanent Disability) →スーパーで加入OK
- 所得補償保険(Income Protection) →スーパーで加入OK
- 医療疾病治療保険(Trauma) →個人でしか加入できない
下記の記事で、スーパーで加入できる3種類の保険について解説しています。興味のある方は、ご覧ください。
【オーストラリアの年金④】スーパーアニュエーションで入れる保険【メリット多数】【オーストラリアの保険】トラウマ保険とは?【3大疾病に備える】
トラウマ保険は、日本の3大疾病保証プランに少し似ています。
目的 | ガン・心筋梗塞・脳卒中など手厚い保証が欲しい。 様々な疾患が起こった時の保証が欲しい。 疾患にかかった時の医療費のサポートが欲しい。 |
特徴 | 支払いは一括で支払われる。 様々な疾患のカバーをしてくれる。 |
日本の保険に比べて、よりシンプルでカバーするコンディションは多いです。以下はカバーするコンディションの一例です。
日本の保険のように、「入院費1日1万カバー」のような細かいカテゴリーで分かれてはいません。
また、保険金は一括で支払われ、その後はどのような用途にでも使ってOKになっています。
例えばリハビリ費用や介護士を雇う費用、また借金の返済や生活に必要なお金をとして使うでも大丈夫です。
どの病気での申告が一番多いのか?
上記は、どの年齢層がどの病気で申告を行っているのかを表した図になります。
40~59歳の層が一番多く、59%の人がガンで申告してます。続いて心臓疾患が多いです。
オーストラリアでも、ガンが1番多い病気なんですね。日本と同じです。
保険料はどのくらいかかるのか?
年齢、性別、喫煙の有無で保険料は異なります。
また、60歳まで加入がOKです。
例:男性/非喫煙者/保証額$120,000の場合
Age35 →Stepped$28 or Level$55
Age45 →Stepped$63 or Level$$124
Age55 →Stepped$190 o Level$276
上記の通りで、トラウマ保険には「Stepped」と「Level」の2種類プランがあります。
- Stepped:最初は低い保険料で始まり、徐々に高くなる。途中で保険の見直し、もしくは解約する可能性が高いのであればこっち。
- Level:最初から高い保険料で始まり、その後は一定。長期利用に適している。
クロスするのは加入してから7~8年目くらいです。比較してLevelが安くなってくるのが13~15年後の為、長期で考えている人にはLevelが適していることがわかります。
疑問:それぞれ保険タイプの違いは何なのか?
オーストラリアでは、大病や事故にかかった場合に適応される保険は「3つ」あります。障害者保険・所得補償保険・トラウマ保険です。
何となくこの3つの保険は「似ていることろ」があります。
・所得補償保険:病気やけがで、仕事ができなくなった場合の保証が欲しい。
・トラウマ保険:ガン・心筋梗塞・脳卒中などの疾患が起こった時の保証が欲しい。
「どの保険も、深刻な病気をしてでる保険だよね?」と、思われるかもしれません。
違いは、その時の状態・症状によって、カバーされる場合とされない場合があります。下記に例をあげます。
- 心筋梗塞:トラウマ〇。障害者保険〇。所得補償〇
- 交通事故:トラウマ✕。所得補償保険〇。障害者保険△(3~4ヶ月で復帰なら✕)
- 乳がん:トラウマ〇。障害者保険△(完治すれば✕)。所得補償△(仕事を休むのであれば〇)
状態や症状によって、1つしかカバーされない時もあれば、2つまたは3つカバーされることもあります。
まとめ
オーストラリアの保険「トラウマ保険」について、基本部分を解説しました。ポイントをもう一度おさらいします。
- SteppedとLevelの2種類ある。
- 年齢、性別、喫煙の有無で保険料は異なる。
- 様々な疾患をカバーし、支払いは一括で行われる。
- 障害者保険・所得補償保険・トラウマ保険は状態や症状によってカバーされる部分が異なる。
オーストラリアの食事もアメリカよりで、気を付けないとガンや肥満になりそうです。
日頃から「生活習慣病にならない様に気を付ける」は大事ですが、事故など防ぎようのないことも起こるかもしれません。
特にオーストラリアに永住している方は、現地で大病になったらどうしよう…という不安はつきものですよね。そういった不安を解消するうえでも、保険に入るのは良い判断です。