本記事は、オーストラリア在住者向けの記事となります。
子供の将来の為に、お金を残してあげたいと思う親は多いはず。また自分の両親から孫へと、お金を援助してくれるケースもあります。
「子供の将来のお金」を投資という形態で管理し、子供が大きくなった時に渡すことができる商品が「インピュテーションボンド」です。
なお本記事の内容は、オーストラリア在住のFPより「お金のリテラシー」についてオンラインコーチングを受け、その「学び」を紹介しています。
プロから教わった知識のみを発信しているため、内容の信頼性は高いと自負しています。
本記事の権威性
- オーストラリア在住日本人ファイナンシャルプランナーから学んだ情報を発信
- オーストラリア国内のビジネス経営者及び個人クライアント向けに、総合的なアドバイスを行うプランナーから学んでいる
子供の将来への投資信託【インピュテーションボンド】
まとまったお金を子供の将来の為に残してあげたいと思う親は、大体以下の方法を取ると思います。
・スーパーへ積みたてする
しかしこれ、デメリットがあります。
- 銀行に預ける場合、利子で少しずつお金を「増やす」ことは可能だが、大きな額にはならない
- スーパーへ積み立てする場合、60歳以上にならないとアクセスできない為リスクが高い
この2つのデメリットを解決してくれるのが、「インピュテーションボンド」という商品です。
インピュテーションボンドとは?
上記2つが合わさった金融商品を、インピュテーションボンド(Inputation Bond)と言います。
特徴は?
- ①10年間の長期投資で、税金がかからない
- ②名義変更が可能である
- ③受取人を任命できる
3つの大きなメリットがあります。次で詳しく解説していきます。
インピュテーションボンドの特徴
3つのメリットの特徴を、具体的にみていきます。
①10年間の長期投資で税金がかからない
10年間HOLDすれば、10年後お金を取りだす際に一切税金がかかりません。
10年後であれば、一定額を分けて取り出す際にも税金は0。例えば個人で投資を行う場合、お金を取り出す際に「税金の問題」がついてきますよね。
なぜ税金がかからないのか?
インピュテーションボンドを提供している会社が、投資の伸びに対してすでに税金を払っている為かかりません。(会社に対しての限界税率は30%かかっている)
子供が生まれ、高校~大学にかかるお金が必要になるだろうと考えている親には、10年間HOLDすれば「好きなタイミングで取り出さる」というシンプルな構造になっているので、プランが立てやすいかと思います。
10年未満で取り出す場合はどうなるの?
10年目(10年未満)、9年目、8年目で取り出す場合は、税金が比例してかかります。
税金を少しでも抑えるために、所得が低いパートナーへ名義変更して取り出すことが可能。万が一10年未満で取り出すとなったら、この方法で取り出すと良いです。
②名義変更が可能である
もし親名義でインピュテーションボンドを作った場合、子供が大きくなりいざ渡すタイミングになった際には、子供名義へ変更することが可能です。
③受取人を任命できる
自分名義で作り、自分に万が一のことがあったら誰に渡したいのか「受取人」を任命することができます。
実際万が一のことが起こり、お金が受取人にわたる際、これも無税で渡ることになります。
唯一のデメリット:125%ルール
元本に対して、次の年は125%までしか追加できないというルールです。
積立をしない年がある場合、$0の125%=$0となります。
よって、 次の年からの積立はできなくなってしまいます。このルールを破り積立をした場合、カウントされていた年数が初年度に戻ってしまうので、気を付けましょう。
インピュテーションボンドは誰におすすめ?
子供の将来にお金を残したいと考える親
孫にお金を渡したいと願う、おばあちゃん&おじいちゃん
所得が高く税金対策として使いたい人
所得が高い人とは、限界税率が「30%以上」ある人を指します。30%以上の方は、有効な使い方ができます。
どうやってセットアップする?
実は一般の銀行では扱っていなかったり、アドバイザーに相談しないと教えてもらえなかったりするので、まずはFPに相談をすると良いでしょう。
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まとめ
インピュテーションボンドは、投資信託と生命保険が合わさったような商品です。
- 10年間の長期投資で、税金がかからない
- 名義変更が可能である
- 受取人を任命できる
インピュテーションボンドはスーパーと違い、10年後にアクセスできるメリットもあります。
もし子供の将来のまとまったお金があるのでしたら、銀行に預けるという発想だけでなく、インピュテーションボンドを使ってみるのも賢い運用方法だと思います。
以上、参考になりましたら幸いです。