仮想通貨NFTとは?特徴と利用シーンを簡単に解説【クリエイターはチャンスが広がっている】

暗号資産業界でNFTブームが始まり、大きな人気を呼んでいます。

2021年3月11日に、NFTのアートワーク作品「Everydays」が約75億円で売買されました。高額な売買となったため世界中から注目されています。

そのアートワーク作品を作った方が、デジタルアーティストであるMike Winkelmann(マイク・ヴィンケルマン)です。Beeple(ビープル)とペンネームでは呼ばれています。「Everydays」は2013年から制作したすべての作品を1つにまとめてデジタル化したものです。

was on CNBC this morning to talk about the sale and what it means for digital art and NFT’s in general 👍👍👍https://t.co/aqYKaszrTr

— beeple (@beeple) March 12, 2021

オークションは2月25日、たったの1万円弱(110ドル)からスタート。しかし入札開始から9分で、20人のバイヤーにより1億2000万近くまで値を上げました。1時間後には15億円。最後の10分だけで60億円の値がつけられ、最終的に75億円で落札されています。

これほどの高額な金額がつくNFTとはどのようなものでしょうか?本記事でNFTの特徴と利用シーンを簡単に解説していきます。

仮想通貨NFTとは?特徴と利用シーンを簡単に解説【クリエイターはチャンスが広がっている】

SNSやテレビでもよく耳にするようになりました。NFTアートやイラストは、一般の人でも普通に購入することができます。価格相場はおおよそ4~5万円くらいです。

デザイナーでなくてもNFTは出品可能です。ある少年が夏休みの自由研究として取り組んだNFTアート作品が、約240万円で購入されたこともあります。

NFTとは?唯一無二の仮想通貨である


Non-Fungible Tokenの頭文字を取ってNFT。日本語に訳すと「非代替性トークン」です。これだとさっぱり意味がわからないので、もう少し深堀して行きましょう。

他の人とは交換ができないもの

まずNFTの頭文字2語「Non-Fungible」は、シンプルに「他の人とは交換ができないもの」を指します。

一人の正式な所有者を持つことができ、イーサリアムのブロックチェーン技術によって保護されています。そのため、誰も所有権の記録を変更したり、NFTをコピー&ペーストすることはできません。

ユニークな商品の「所有権」を表すために使用できる

NFTは、絵画、映画、音楽、その他のあらゆる種類のデジタル作品を形にすることができる、唯一無二の仮想通貨です。

それぞれユニークな特性を持っているので、他のアイテムと交換することはできません。

メモ

逆に「交換ができるもの」がファンジブル(Fungible)です。ファンジブル・アイテムは、ユニークな特性はなく、その価値によって決定されるため交換することができます。

NFTを使うメリットとは?


ゲーマーやコレクターは、ブロックチェーン技術の登場により、ゲーム内の商品やその他のユニークな財産を所有でき、それらから利益を得ることができるようになりました。

サンドボックスDecentralandなどの仮想世界では、ユーザーが施設を作り出す機会を提供しています。施設とはカジノやアミューズメントパークのような場所のこと。

また、NFTマーケットプレイスのような売買プラットフォームでは、プレイ中に獲得した特定のデジタルオブジェクト(衣装、キャラクター、ゲーム内通貨など)を取引することもできます。

NFTの主な実用的利用ケースとは?


では実際の利用シーンや、影響を与えている分野について細かく見ていきましょう。

ゲームプレイの可能性を広げる

ゲームメーカーは、NFTに大きな関心を寄せています。NFTではゲーム内で誰が何を所有しているかを把握できるため、ゲームユーザーに様々なメリットを与えることができます。

通常のゲームでは、ゲーム内で使用するアイテム購入だけはできますね。しかしNFTであった場合、ゲーム終了後にトレードすることで購入した分を回収することができます。価値が上がれば、その分利益が出るかもしれません。

またゲームメーカーは、NFTのプロデューサーとして市場で取引されるたびに手数料を得ることができます。その結果、ユーザーと開発者の双方がNFTから利益を得るという、「より相互に有利なビジネス」が形成されます。

クリエイターの報酬が増加する

現在、NFTの最も一般的なアプリケーションは、デジタル分野です。

一般的なサービス自体が、コンテンツ制作者の収入だけでなく、収益力も奪っているのが現状です。どういうことかと言うと、例えばSNSサイトに作品を投稿した画家は、広告で販売することで、サイトに収益をもたらします。露出度は高くなりますが、このようなパブリシティでは経費をまかなうことはできません。

NFTは、クリエイターが自分の作品をソーシャルメディアのチャンネルに渡すのではなく、「自分でコントロールする」という新しい領域のビジネスです。(※ただしガス代と言われる手数料がかかる)

画家が自分の作品を売ると、そのお金がそのまま画家へ入ることになるため報酬も従来よりアップします。

まとめ


NFTのポイントをまとめます。

  • アートなどのデジタル作品と仮想通貨を組み合わせたもの
  • ブロックチェーン技術によって保護されているため、唯一無二であるから価値が高い
  • ゲーム業界やクリエイターにはチャンスが広がっている

NFTはまだ新しい市場の為、これから益々大きくなりそうです。チャンスが広がっているので、ゲーム好きな方やクリエイターは挑戦してみるのもありです。早めに挑戦して、話題に乗りましょう!

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