オーストラリア卵の安全性【生卵は注意すれば食べてもOK】

オーストラリア在住者なら、一度は疑問に思ったことがあるだろう卵の消費期限問題。

どういうわけか、オーストラリアの卵の消費期限は1か月近くもあります。日本の卵は、大体2週間くらいですよね。日本卵業協会では、下記のように伝えています。

平成11年、食品衛生法施行規則の改定によって義務化された賞味期限表示は、たまごを安心して、「生食できる期限」を示したものです。

つまり、日本は「卵がけご飯」のように生食で食す独自の食文化があるため、生で安全に食べれる期限を記しています。

しかしオーストラリアは食文化背景から、生卵をたべるのは一般的ではありません。

じゃあ、オーストラリアの卵は、生で食べることはできないのか?いいえ、そんなことはありません!注意さえすれば、美味しく食べることができます。

オーストラリアの卵事情を解説


まずは、オーストラリアの卵事情についてです。

オーストラリアの卵の種類

主に4種類あります。違いは、どのように鶏が育てられているのかの「環境」です。

ケージ 鶏舎の狭いカゴの中にいれられる。鶏は自由に動くことができない。
コストは一番低い。
フリーレンジ 農場内(外)を自由に動き回れる。生産者は、鶏を外敵から守る必要がある。
バーンレイド 鶏舎を自由に動き回ることができるが、外には出れない。
オーガニック オーガニック肥料だけ与えられる。コストが一番高い。

オーストラリアの卵は種類が豊富。よく行く大型のスーパーWoolworthsでは、こんなに種類があります。

6個、12個、18個入りがあります。

卵の種類によって値段も変わりますが、よく買うフリーレンジ12個の卵は、$4.5くらいで、ケージ12個の一番安い卵は場合は、$3です。

食文化の違い

日本では生卵を食す文化がありますが、オーストラリアでは日本ほど一般的ではありません。

A study by the Food Safety Information Council reveals 36% of Aussies eat foods which contain raw eggs such as hollandaise, fresh mayonnaise, aioli, egg nog, some health shakes and steak tartare.1 in 10 Australians consume raw egg dishes at least once a month. by finders.au

Food Safety Information Councilによると、36%のオーストラリア人がオランデーズソース、フレッシュマヨネーズ、アイオリソース、またエッグノッグ、シェイク、そしてタルタルステーキとして生卵料理を食べている。10人に1人のオーストラリア人は、月に1回以上、生卵料理を食べている。

主にソースで食べることが多いようです。日本に比べると、生卵料理を食べる割合も低いのがわかりますね。

オーストラリアの卵は生で食べても安全?


次に、生で食べて安全かどうかをみていきます。

基本は食べてもOK(例外あり)

しっかり管理されている卵は、生で食べても大丈夫です。

しかし、例外があります。小さいお子さん、お年寄り、妊娠中の方は控えた方が良いです。なぜなら食中毒にかかってしまった場合、重症化することもあり得るから。

卵はビタミンやミネラル、プロテインが豊富に含まれているパワーフードなのですが、上記の方は食べる際に加熱して食べることをおすすめします。

サルモネラ菌のリスク

Australian Eggsによると、オーストラリアの卵生産は厳しい管理の下で行われていますが、流通の過程からサルモネラ菌に侵されるリスクは0ではありません。

サルモネラ菌は74度以上で死滅すると言われています。よって、加熱調理したほうが安全ではありますすが、生で使う場合は次の項目に注意をしていきましょう。

生卵を食べる際の注意ポイント【4つ】


生で卵を食べる際の注意ポイントを4つ紹介します。

  • 購入時に割れていないか、汚れていないかをチェック
  • 冷蔵庫(5度以下)で保管している卵のみ使う
  • 生卵に殻が入ってしまった場合、熱調理した方が無難
  • 消費期限が切れたものは食べない

購入時に割れていないか、汚れていないかをチェック

これが一番大切なポイント!

購入時に、必ず開けて中身を確認しましょう。ヒビが入っていないか、汚れていないか、羽毛などついていないかなど。

また、容器が濡れていないかどうか。運送時に割れてしまい、べったり卵でぬれているパターンが結構あります。オーストラリアで卵を購入する際はこの点は注意して確認しましょう。

冷蔵庫(5度以下)で保管している卵のみ使う

一番鮮度を長く保つ保管方法は、冷蔵庫です。

日本では常識ですが、オーストラリアの場合、常温で台所あたりにそのまま置いている家庭もあるようです。この保管方法では、気温差を直に受けてしまいます。

卵は冷蔵庫に保管するようにしましょう。

生卵に殻が入ってしまった場合、熱調理した方が無難 

卵を割った際、殻の一部が生卵に入ってしまう場合がありますね。

もし生卵として使うものの場合は、新しい卵を使い、殻が入ってしまった卵は加熱調理した方が無難。

またお菓子作りで、卵黄と卵白を分ける場合がありますが、殻を使って行わない様に!これも、サルモネラ菌にかかるリスクを高めてしまいます。

消費期限が切れたものは食べない

当たり前ですが、消費期限が切れたものは捨てましょう。

卵を使う際、常に消費期限は確認することを心がけましょう!

まとめ

オーストラリアの卵は、一般的に生で食べても問題ありません。

ただし、サルモネラ菌から発する食中毒のリスクがある為、生で食べる際は下記に注意しましょう。

  • 購入時に割れていないか、汚れていないかをチェック
  • 冷蔵庫(5度以下)で保管している卵のみ使う
  • 生卵に殻が入ってしまった場合、熱調理した方が無難
  • 消費期限が切れたものは食べない

また小さいお子さん、お年寄り、妊娠中の方は控えた方が無難です。加熱調理して食べても、栄養はほとんど変わりません^^

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